皮膚は〝人体で最大の臓 器〟といわれており、糖尿病とも深い関わりがあります。知っておきたい皮膚のトラブルを、鈴木大介先生に教えていただきました。

鈴木 大介

すずき だいすけ

国際医療福祉大学 市川病院 皮膚科 皮膚科部長

この記事の内容

はじめに

糖尿病のある人には多くの臓器に合併症が起こることが知られていますが、皮膚にもさまざまなトラブルが起こります。血糖値の高い状態が長く続くことで起こる皮膚のトラブルもありますが、高血糖により血管や神経が障害されることで起こる皮膚のトラブルもあります。

今回は多岐にわたる皮膚のトラブルを、①糖尿病そのものによって起こる皮膚疾患、②糖尿病による血管障害や神経障害に伴う皮膚疾患、③糖尿病治療薬によって起こる皮膚疾患に分けて紹介したいと思います。

糖尿病そのものによって起こる皮膚疾患

足白癬（水虫）

糖尿病は免疫に影響を与えるため、糖尿病のある人は感染症を起こしやすくなります。最も身近な皮膚の感染症として、足白癬（水虫）が挙げられます。

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