特集2

2024.07

交替勤務で働く人の糖尿病の食事管理

はじめに

 

規則正しい生活が健康によいことは、皆さんご存じのことと思います。とはいえ、24時間対応を迫られる現代社会では、交替勤務によって不規則な生活

を余儀なくされている方もたくさんいます。タクシーや長距離トラックの運転手さんや、看護師さん、警備員さんなどはその代表例でしょう。

 

交替勤務では日によって起床と就寝の時間が変わるため、必然的に食事の時間も変わります。食生活への影響は食事の時間にとどまらず、どこで食べるか、何を食べるか、誰と食べるかといったことにまで及びます。このような勤務形態の中で糖尿病の食事療法を行い血糖管理をすることは、日勤帯で働く場合と比べてはるかに難しいといえます。

ここでは、糖尿病のある方が交替勤務で働くときの食事管理の難しさとその改善方法について、事例を交えながら解説します。

 

 

交替勤務で働く方の食生活の実態

 

わたしが当院で栄養・食事の相談を受ける中で聞く、交替勤務で働く方のよくある食生活

の実態について、製造業の方をモデルにお話しします。勤務形態は早朝

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