特集2

2024.10

インスリン治療しながら赤ちゃんを出産した話

大げさに心配し身構えていた妊娠前

 

10代後半くらいから妊娠が分かる頃までは、漠然と「妊娠したら、きっと最先端で高価な妊婦専用の特別な糖尿病治療なんてものがあって、下手したら妊娠中はずっと入院して血糖管理をするのかもしれない…」「出産はきっと万全に準備した上で帝王切開になる…」「きっと何かしらの障害がある赤ちゃんが生まれる…」などと大げさに身構えていました。

 

実際は、妊婦専用の特別な糖尿病治療なんてありません。それどころか最先端の治療法ではなくとも十分に血糖管理が可能ですし、糖尿病だからといって帝王切開が必要になるわけでもありません。生まれてきたわたしの赤ちゃんには先天的な障害や病気は一切ありませんでした。

 

なぜこんなふうに、大げさに心配して身構えてしまったのか。答えはシンプルです。実際に赤ちゃんを産んだ糖尿病のある人の情報に触れる機会が少なかったからです。

 

 

患者サイドの生身の情報を求めて

 

実際に情報を探そうとしても、糖尿病合併妊娠を特集するマタニティ雑誌なんて見つかりません。インターネットで検索すれば、ま

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