特集2

2025.01

冬の運動不足を防ぐために

冬は年末年始にかけて忘年会やクリスマス、お正月など楽しい行事が続き、つい飲みすぎや食べすぎ、夜更かしして生活習慣が乱れやすくなる時期です。また、寒くて外出がおっくうになり、1日の活動量が減って食後の血糖値やヘモグロビンA1c値が急上昇しやすい季節でもあります。自己管理力の向上のためにも適度な運動を行うことがとても大切です。ここでは、糖尿病のある人の体型の特徴を解説した上で、生活習慣で心掛けること、冬の時期の運動で気をつけること、室内でできるお勧めの運動について紹介します。

 

 

糖尿病のある人の体型の特徴

 

糖尿病でも特に2型糖尿病のある人は、生活習慣が原因で肥満になりやすいのが特徴です。肥満は脂肪の付き方の違いで内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満に分かれます(図1)。糖尿病のある人は、おなかの中に脂肪が付く内臓脂肪型肥満になりやすいことが分かっています。そうなるとインスリンの効きがわるくなり、糖尿病に高血圧や脂質異常症などを伴い、内臓脂肪症候群(以下、メタボリックシンドローム)に陥りやすいとされています。内臓脂肪型肥満は、生活習慣を正すことによって効率よく脂肪を減らすことが可能です。

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