連載

2024.08

【最終回】1型糖尿病と共に生きる僕

これからも糖尿病と共に

最終回を迎えるにあたり、僕の連載を読んでくださった方、また、この様な光栄な機会を与えてくださった「さかえ」の関係者の皆さまには、こころより御礼と感謝を申しあげます。連載が始まってからも幾つか作詞・作曲を手掛け、全国をライブツアーで回り、とても多くの人たちとご一緒しました。この間に僕の知り合いが2人も亡くなりましたが、その中で感じるのは、人はさまざまな病気を抱えて生きているということです。

 

僕はたまたま腰の手術のために心臓のレントゲンを撮ったところ、3本の大きな血管の一つが70%も石灰化しているのが見つかりました。自覚症状はなく自分では気付きませんでしたが、あと20%石灰化が進んでいたら大変なことになっていました。医師からは、「本当にラッキーでしたね!」と言われました。舌がんにもなりましたが、タレントさんが舌がんに罹患(りかん)したのを知ったことがきっかけで早期発見することができました。また、腰のヘルニアは腕の立つ専門医に診てもらえたため、切開手術をせずに治りました。

 

一病息災という四字熟語は、僕のためにあると思うくらいです。そして、この連載でお伝えしてきたように、精神的なメンテナンスもとても大事です。僕は周りの方々には病気のことをしっかり理解してもらい、体調がわるいときに無理をして低血糖になり、逆に迷惑を掛けることがないようにも心

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