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2024.08

【第5回】糖尿病とサイクリング

安全にサイクリングを楽しむために

サイクリングは、糖尿病のある方が健康を維持するための素晴らしい方法ですが、血糖値を安全な範囲に保つためには十分な準備が必要です。特に長時間や長距離、慣れない状況で走行する際には相応の準備が必要になります。安全にサイクリングを楽しむための注意点と対策を紹介します。

 

①ルート

慣れないルートを走る場合は、休憩ポイント(コンビニや自動販売機など)を考慮して、入念に計画します。路面状況や坂の勾配などにも注意しましょう。ルート検索やマップ作りにはGoogle MAPやSTRAVA(https://www.strava.com/)などのアプリが参考になります。

 

②血糖値のモニタリング

普段からCGM(持続血糖モニタリング)を使用している人は携行しましょう。出発前に血糖値をチェックし、安全な範囲(通常は100―250㎎/dL)にあることを確認します。血糖値が100㎎/dL未満の場合は、少量の炭水化物(15―20グラム)を摂取し、再度チェックします。サイクリング中(特に長時間の走行)は、およそ1時間ごとに血糖値を確認してください。サイクリング後にはインスリン感受性が増すことや筋肉へのグリコーゲン貯蔵のため、低

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