読者からいただいたご質問に、 「さかえ」編集委員などが、 交代でお答えします。 今回は、「さかえ」編集委員の 野原栄先生に解説していただきました。

野原 栄

のはら さかえ

福岡東医療センター

この記事の内容

質問

インスリン治療を提案されましたが、他にどんな治療法があるのか分からず不安です。医師に自分の疑問を伝えてもいいですか（２型糖尿病歴12年、68歳男性）

回答

糖尿病の治療では、糖尿病のある人と医師が一緒に治療方法を決めることがとても大切です。このことを「共有意思決定」（ＳＤＭ ：Shared Decision Making）といいます。長く続ける治療だからこそ、治療方法に納得して自分の生活に合った方法を選ぶことが大事です。分からないことがあれば医師に質問して、自分の気持ちも伝えてください。

共有意思決定の意義

「共有意思決定」を行うと、患者さんの生活の質が向上し、治療への意欲も高まります。共有意思決定の三つの要素について、糖尿病のある人を例に説明します。

医師が糖尿病のある人に対して、治療の選択肢とそれぞれの治療の長所と短所を説明します。

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