連載

2024.08

【第4回】ドイツで1型糖尿病になりました

入院費は1日10ユーロ

インスリンを打つため、病院から血糖自己測定器とインスリンペンをもらいました。穿刺(せんし)器具で指先をちくっと刺して血を押し出します。最初の血はぬぐってから、新しい血で測るよう言われ、病院では指先やおなかを消毒するけれど、家ではする必要はないとのこと。針は複数回使えるので、一つの針を丸1日(4~5回)使います。刺す深さは一番浅く設定し、指の腹ではなく、指先の横を浅く刺すとあまり痛くありません。出た血を血糖自己測定器のセンサーにつけると数秒後に結果が出ます。

 

食事前に血糖値を測り、その結果を見て、速効型インスリンの量を決めます。医師からもらった表には80㎎/dLから150㎎/dLが標準とされ、それより高いときは50㎎/dLごとに1単位増やします。おなかをつまんだところにインスリンペンをゆっくり差し込み、ボタンを押してそのまま10秒程度待ちます。持効型溶解インスリンは血糖値にかかわらず定量で、ゆっくり効くように太ももに打ち、打ち終わったらその個所を手でほぐします。お尻でも構いません。

 

針の長さは5ミリや8ミリなど、いろいろ試しましたが、最終的に4ミリになりました。4ミリの針はもともと子ども用だそうですが、太っていなければ大人に適しており、最近は多くの人が使用しているそうです。

 

病院では夕食後におなかが空くので

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