連載

2024.10

【第2回】カフェから見える風景

「POCKET PARK~病名の狭間の会~」優しさに満ちた場所【前編】

こんにちは。IDDM Caffeです。今月号から2回にわたり「POCKET PARK」という座談会の話をします。

 

まずは、先週来店された方の話から。「わたしも1型糖尿病なので、このお店に来てみました」という方が、別のお客さまの“自分はMODY(遺伝型)※”という話をきっかけに「実はわたしもMODYかもしれないと言われたことがあるんです」と話してくださいました。現在は1型糖尿病と診断されているけれど、兄弟が同じく若年で糖尿病を発症しているとのこと。

 

また親子で来られた方は、2人とも10代で糖尿病を発症し、「初めまして、1型糖尿病です」とあいさつをされました。わたしが「MODYではなくて?」と尋ねると、「あ、MODYです。世間には1型と言っています」とのこと。この親子はMODYと診断されていました。

 

若年で糖尿病を発症した女性は、来店するなり「つらかった」とカウンターにうつぶして泣きました。その方はMODYの検査結果を待っているところで、現状の診断名は2型糖尿病です。

 

こうしてみると、IDDM Caffeが既存の患者会ではサポートしきれない、病名の狭間の方たちがたどり着く場所だと実感します。

 

最初のうちはMODYの方がサポートから漏れているなという印象でした

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