連載

2024.10

【第3回】いつまでも健口生活

保健事業について

「保健事業」には、多くの意味が含まれます。都道府県や市区町村の住民、医療保険の被保険者、事業所の就労者など、すべての人が健康の保持増進をもって充実した生活ができるように、都道府県・市区町村、各医療保険の保険者、事業主などが行う各種事業を総称して「保健事業」と言います。補助事業として医療関係団体、保健衛生関係団体などへ委託される場合もありますが、各団体が主体となって実施することもあります。保健事業の対象者は、妊産婦、乳幼児、児童、生徒、学生、成人、高齢者まで、すべての世代です。

 

保健事業の一つである健診事業は、妊産婦(歯科)健診、乳幼児(歯科)健診、学校(歯科)健診、特定健診、成人(歯科)健診、歯周病検診、がん検診、骨粗しょう症検診、職域(歯科)健診、(歯科)特殊健診、後期高齢者(歯科)健診、在宅(歯科)健診などがあり、多くの場合で健診結果に応じた保健指導が行われます。

 

その他の事業としては、すべての対象者の疾病や予防に関する知識の普及・啓発を図るために、ポスター、リーフレット、冊子などさまざまな媒体を作成して配布しています。これらを分かりやすくするために、動画や映像で解説するなどの工夫もしています。

 

成人に対しては、糖尿病をはじめとする生活習慣病の発症・重症化予防を目的として特定健診が実施されています。特

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