連載

2024.11

【第3回】カフェから見える風景

「POCKET PARK ~病名の狭間の会~」 優しさに満ちた場所【後編】

こんにちは。IDDM Caffeです。

 

前回に引き続き、病名という縛りの中で苦しむ方たちのための会「POCKET PARK」について少し詳しく話していこうと思います。

 

前回もお伝えしたように、病名の違いから起こるトラブルをSNS上で見ることもあり、座談会が成立するのか不安を抱えた中でのスタートでした。この会には毎回5~6人が参加し、自己紹介のあとにそれぞれの体験談を話したり、雑談をしたりしています。この人数にしたのは、大人数ではサポートに漏れが出てくる恐れがあるからです。司会はわたしがしますが、多くは語りません。病気について学術的なところで「誤解されているな」と感じたら、正しいことを伝えるだけです。

 

楽しく雑談することを基本としていますが、参加者にこころの傷がない方はいないと思います。同じような境遇の方が周りにいないということは、これまで一人で自分のこころを守ってきたはずです。座談会では、自分を守るすべとして培った攻撃的な言葉が出てくるかもしれないとも考えました。この会のリスクです。しかし、孤独であればあるほど、ここに集まった人たちの愛が必要な方です。

 

「POCKET PARK」の合言葉は「いいよ。いいよ」です。もし攻撃的な言葉が出たとしても、その背景にある苦しみを受け止めようね

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