連載

2024.12

【第10回】わたしたち臨床検査技師です!

糖尿病の合併症予防に欠かせない職種

「皆さんは臨床検査技師という職業をご存じですか?」。わたしが担当する糖尿病教室は、いつもこの言葉から始まります。病院で働くスタッフといえば、思い浮かぶのは医師や看護師、薬剤師などで、臨床検査技師はあまり知られていません。友人に自分の職業を説明するのさえ、毎回ちょっと苦労します。「検査をする人」と説明すると「あ、レントゲンとる人ね」「違う違う」となってしまうほど、医療職の中でも目立たない職種です。しかし、病院において臨床検査技師は、欠かせない職種の一つです。

 

「TEAM DM」としても活動

 

糖尿病は、早期には自覚症状がほとんどありません。そのため定期的に臨床検査を受けて、身体の状態をチェックする必要があります。臨床検査は、糖尿病の診断や血糖管理、合併症の予防になくてはならないものです。この検査をしているのが臨床検査技師です。

 

わたしは普段、生理検査室で心電図やABI(足関節上腕血圧比)、超音波といった、合併症に関わる検査を担当しています。患者さんには検査をしながら、どんな検査なのか、何のための検査なのか、検査

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