現在、彩色した和紙によるコラージュの手法で制作。 手仕事によるどこか懐かしい空気感と美しい色使いがモットー。 携わった絵本に、「子ども版 声に出して読みたい日本語12 秘すれば花なり 名言」（齋藤孝編、草思社）などがある。

金子 美和子

かねこ みわこ

イラストレーター

この記事の内容

春になりました！今回取り上げるのは、「しずく」をテーマにした2016年の３月号。松葉から落ちるしずくと、池の錦鯉です。

このテーマでは、手前のピントが合っている部分を切り絵で、ピントがぼやけている部分をちぎり絵で表現してみました。３月号は、松にピントを合わせて、池の錦鯉はぼやけている設定です。わたしは割とシャープな線が好きなので、ちぎり絵の柔らかい感じはあまり使わないのですが、このシリーズでは、あえて挑戦してみました。それによって表現の幅が広がったように思います。

さて、松の話。若い頃にはあまり好きではありませんでしたが、年齢とともにどんどん好きになりました。凛としたたたずまいには気持ちが引き締まりますし、松竹梅の組み合わせはとてもかわいい！　そして、水辺も大好きです。ゆったりと鯉など泳いでいたら、ずっと眺めていたくなります。

わたしのお気に入りは新宿御苑。本当は高原などでのんびりしたいけれど、そうもいかないというときは、ここで１〜２時間トリップします。新宿のビル群の隣にあるとは思えないほど、自然のままにのびのび大きく育った巨樹があり、本当に癒やされます。もちろん立派な松もたくさんあります！　３

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