連載

2025.04

【第8回】カフェから見える風景

IDDMか否か

こんにちは。IDDM Caffeです。

 

日頃から多くの糖尿病のある方と接している中で、病名が変わる方と出会うことがあります。「インスリン治療が必要な2型糖尿病として治療していたが、1型糖尿病だった」「長年、1型糖尿病として生きてきたが、最近MODY(※)の診断を受けた」などです。また、病名は2型糖尿病ですが、IDDM(インスリン依存状態)の若年者もカフェの常連の方でいらっしゃいます。そんな中で思うのは、 “生活”を左右しているのは、「IDDMか否か」であるということです。

 

診断名は治療を行う上で必須のものですが、日常生活においては、IDDMとNIDDM(インスリン非依存状態)では、「困り事」や「必要な社会・福祉サービス」が異なると思うのです。

 

視力に例えるなら、IDDMはまったく見えない状態であり、NIDDMはメガネをかければ見える状態。まったく見えない人には、点字や白杖などのサポートが必要になります。

 

IDDMは人工的にインスリンを注入しているので、常にケトアシドーシス(インスリン不足により血

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