連載

2025.04

【第3回】いつまでも健口生活

介護施設での口腔ケア

今回は介護施設での口腔(こうくう)ケアについて説明します。ここでいう介護施設とは、介護保険を使って入所してサービスを受けられる介護保険施設のことです。具体的には、特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設:特養)、介護老人保健施設(老健)、介護医療院を指します。これ以外の介護施設(居住型介護施設)は居宅扱いになりますので、本連載の第2回「在宅での口腔ケア」(3月号)を参照してください。

 

●費用

 

最初に訪問における費用について説明します。介護施設や在宅などで訪問による口腔ケアを受ける場合は、医療保険と介護保険双方の費用がかかります。訪問診療料および処置料(歯科治療や義歯の調整など)は、医療保険で請求されます。指導料については介護保険施設では医療保険で、在宅および居住型介護施設では介護保険で請求されます。そのため、介護保険施設では医療保険のみの費用になりますが、在宅および居住型介護施設では、医療保険と介護保険での請求になるため、それぞれの保険証が必要です。

 

●食の支援

 

関連記事