連載

2025.04

【第8回】「さかえ」表紙とともに

たけのこと竹の籠(2018年4月号)

たけのこが大好きです。他にもごぼうやれんこんなど、なぜか子どもの頃にはあまり好きではなかったものが、今は大好物です。一説には、たけのこなどには苦味やエグ味の原因とされる灰汁(あく)に薬効成分が含まれているので、年齢を重ねるにつれて体が欲するようになり、おいしいと感じるのだとか。なるほど! と思います。体は正直ですね。

 

大好きなたけのこですが、丸ごと買うのはなかなか勇気がいります。買ったら急いで家に戻り(時間とともにどんどんあくが増すので)、大きな鍋で米ぬかと一緒に1時間茹で、それが冷えるまで待って、やっと調理に入れます。もう1日がかりです。「表紙の言葉」にあるように、メニューもちゃんと考えないと使い切れません。それでもあのほろ苦さに夢中です!

 

一番好きなのは、姫皮の梅あえ。姫皮を細かく切って、叩いた梅干しと砂糖とみりんとかつお節を混ぜたものをあえ、白ゴマを上に振ていただきます。

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