連載

2025.04

【第3回】フレイル予防の運動療法&続けるコツ!

家事が運動になる!?

はじめに

 

本連載の2回目(3月号)でフレイルを予防する理由を説明しました。フレイルと糖尿病は互いに影響して悪循環を生み、身体活動やインスリン感受性(筋肉などの臓器に糖を取り込む反応のしやすさ)を低下させることで血糖管理を難しくします。この悪循環を予防するための一つとして、身体活動の維持・向上が挙げられます。

 

身体活動とは

 

身体活動は、安静にしている状態よりもエネルギーを消費する動作のことで、運動と生活活動に分けられます。運動は、有酸素運動やレジスタンス運動(筋肉に負荷をかけて行う運動)が該当します。生活活動は、NEAT(ニート、Non-Exercise Activity Thermogenesis)と呼ばれ、日常生活における洗濯や掃除などの家事、買い物、通勤といった運動以外の身体活動を指します。日常生活においてエネルギーを消費する活動ですから、工夫次第では身体活動の増大や不活動の予防につながります。また、多くの疾患予防に加えて、身体機能や血糖管理にもよい影響を与えることができます。

 

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