連載

2025.05

【第2回】知っていますか?新しいお薬ができるまで

AI・シミュレーション創薬

本連載の第1回では、100年前に発見されたインスリンの話をしましたので、今回は未来の創薬について思いをはせてみましょう。

 

AIがわたしたちの生活を変えつつあることは、皆が感じていることですが、創薬の方法も大きく変えつつあります。

 

一つの新しい薬が世に出るまでには、10年以上の開発期間と、1000億円以上の研究開発費がかかるとされています。候補となる物質が薬として国の承認に至るまでには、駅伝のようにバトンが渡され、数千人以上の関係者が関わります(1)(図)。しかしながら、その成功率は0.1%ともいわれ、新しい薬が本当に皆さんに届くまでには、遥かなる道を辿らなければなりません。

 

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