現在、彩色した和紙によるコラージュの手法で制作。 手仕事によるどこか懐かしい空気感と美しい色使いがモットー。 携わった絵本に、「子ども版 声に出して読みたい日本語12 秘すれば花なり 名言」（齋藤孝編、草思社）などがある。

金子 美和子

かねこ みわこ

イラストレーター

この記事の内容

「金子さん、5月号は通巻500号記念号なので、スペシャルな表紙にしてください！」というご要望にお応えして、2019年5月号に描いたのは咲き誇るバラたち。言わずと知れた花の女王です。

この年は「花鳥風月」をテーマにして、大好きな花や小鳥などをたくさん描きました。1月号の紅白の梅と四十雀（しじゅうから）、4月号の藤の花と熊蜂、10月号の大輪菊とアキアカネ、12月号の雪の中のふくら雀など、どれも愛すべき作品となりましたが、やはりバラは別格でした。

わたしは、ピンクのバラが好きです。香りもいいですね。バラ園などで満開のバラたちに囲まれていると、うっとりしてしまいます。そんな素敵な表紙にしたいと思いました。

さぁ、まず下書きです。５種くらいのバラを描きましょう。渋めのピンク、愛らしいピンク、赤に近い色、薄い色、遠くにぼやけている花。それぞれに蕾があり葉があります。下絵をコピーして、色鉛筆で色を付けてイメージを固めます。それからやっと紙作り。

それぞれのバラの色合いを、和紙に絵の具で塗り、それを切り抜いて貼

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