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2025.08

【第7回】フレイル予防の運動療法&続けるコツ!

「動ける体づくり」できていますか?

皆さんは、血糖管理のために食事療法や薬物療法、運動療法に取り組んでいると思います。血糖値やヘモグロビンA1cを安定させると、さまざまな合併症の予防になりますから、健康的な生活を継続するためには必要なことです。

 

一方で、血糖値の数値が安定しても「なんだか元気がない」「疲れやすい気がする」という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。この背景には、「筋肉量の減少」があるかもしれません。

 

 

筋肉量の減少による影響とは

 

筋肉量の減少は30歳ごろから始まり、60歳以降に加速するといわれています(1)。加齢が影響するだけではなく、無理な減量や食事制限をすると、より一層筋肉量の減少が加速すると考えられます。食事制限による筋肉量の減少は、フレイル(加齢による心身の衰え)の一因となり、フレイルが進行することで疲れやすさや転倒につながりやすくなります。さらに、インスリン感受性(筋肉などの臓器に糖を取り込む反応のしやすさ)が低下して、血糖値が下がりにくくなります。

 

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