「健口」、すなわち歯と口を 健やかに保つことは、 糖尿病治療にも大きく関係します。 歯科医師の先生に、 大切な健口に関するお話をしていただきました。 今回は、吉成伸夫先生のお話、第２回です。

吉成 伸夫

よしなり のぶお

松本歯科大学 歯科保存学講座（歯周）教授 日本歯周病学会理事長

この記事の内容

はじめに

前回に解説した通り、歯周病は初期段階では症状がなく、進行すると歯が抜けることもあります。今回は、歯周病の治療について解説します。

歯周病治療

図１は歯周病治療の流れです。歯周病治療は①歯周基本治療、②歯周外科治療、③口腔機能回復治療、④メインテナンス・ＳＰＴ（Supportive Periodontal Therapy：サポーティブペリオドンタルセラピー）の四つの段階に分かれ、①〜④の順に進みます。進み方はいくつかあり、まず黒線で進み、効果がなかったり再発した場合は赤線で示すように戻ることもあります。各段階の治療後には、改善度を確認するための再評価検査を必ず行います。

[caption id="attachment_2956" align="alignnone" w

記事の閲覧は日本糖尿病協会会員限定です。

ログイン

月刊さかえを読むには