連載

2025.10

【第14回】カフェから見える風景

病歴50年以上の方々

こんにちは。IDDM Caffeです。

 

今回は病歴50年以上の方々のお話をしようと思います。

 

1型糖尿病をはじめとするIDDMの方同士が、自然と出会うことはまれです。自分から病気に関する情報を取りにいかなければ、昨日と同じ今日、今日と同じ明日を過ごすことになります。情報更新ができている方、そうでない方、二つの分かれ道があるとして、その道の開きが10度ほどしか違わなくても、長い月日を経ることで大きな差が生まれてしまいます。

 

情報更新がされていなければ、病歴が長くても、発症時点で時が止まったままになってしまいます。そのような方の中に厳格すぎる血糖管理を長く続けている方がいたとしても、主治医の指示に疑問を抱かせるようなことをわたしが言うわけにはいきません。わたしにできることは、孤立状態にあった方を同病者とつなげることだけです。わたしは、幼少期に小児糖尿病のキャンプに参加したことがあるわけでもなく、患者会があることすらも知りませんでした。もちろん、患者会への参加が必要というわけではありませんが、このカフェに来られたということは、きっと誰かとつながりたかったのだと思います。ただ、ネット上では、情報更新され

関連記事