連載

2025.11

【第5回】「健診」や「人間ドック」の結果を解釈する

腎機能と便潜血の基礎知識

腎機能について

 

腎臓は血液をろ過し、老廃物などを尿として体外へ排出しています。腎臓の異常が続く慢性腎臓病(CKD)になると、腎不全(透析など)のみならず心筋梗塞や脳卒中などの発症リスクも高くなります。自覚症状が表れにくいため定期検査が欠かせません。腎機能は、主に尿検査と血液検査によって確認します。

 

尿検査では、尿たんぱくと尿潜血の値を確認します。いずれも1プラス以上は再検査や精密検査が勧められます。尿たんぱくには、起立性たんぱく尿や運動後・発熱時などにみられる良性のものと、腎臓や尿路系疾患に伴う病的なものがあります。尿潜血は、糸球体腎炎など腎臓由来の出血と、尿路結石や膀胱(ぼうこう)がんなど尿管・膀胱・尿道由来の出血に大別され、前者は腎臓内科、後者は泌尿器科が担当します。なお、血尿に加えて尿たんぱくが認められる場合は腎炎の可能性が高く、腎臓内科の受診が推奨されます。

 

血液検査では、血清クレアチニンとeGFR(推算糸球体ろ過量)の値を確認します。血清クレアチニンは筋肉の代謝産物で、腎臓で排出されます。

 

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