読者からいただいたご質問に、 「さかえ」編集委員などが、 交代でお答えします。 今回は、「さかえ」編集委員の 窪田直人先生に解説していただきました。

窪田 直人

くぼた なおと

熊本大学大学院 生命科学研究部 代謝内科学講座 教授

この記事の内容

質問

週1回だけ打つインスリンについて教えてください。（2型糖尿病歴2年、48歳）

回答

インスリンは1921年に発見され、翌22年には早くも臨床応用が始まった、長い歴史を持つ治療薬です。しかし、他の分野では週1回や月1回の投与で済む製剤が次々と開発されてきた一方で、インスリンについては長時間作用型製剤の開発は、なかなか進んできませんでした。そうした中、週1回投与型のインスリンイコデク（商品名：アウィクリ^®）が24年6月にわが国で承認され、同年11月に薬価収載※1、25年1月からは臨床で使われるようになりました。

ただし、新規医薬品の一般原則として「薬価収載の翌月初日から1年間は1回14日分まで」と定められているため、25年11月までは処方日数が2週間に制限されています。

記事の閲覧は日本糖尿病協会会員限定です。

ログイン

月刊さかえを読むには