連載

2025.12

【第6回】診療看護師が支える糖尿病管理の道しるべ

診療看護師の視点から ─「なんとなく」が導く、糖尿病をもつ人のためのケア─

わたしたち看護師は患者さんと接しているときに、「いつもと少し違うな」と感じることがあります。この「なんとなく」の感覚は、とても大切なものです。小さな変化に気付くことで、体の不調や危険の早期発見につながることがあるからです。

では、わたしたちが「どんな変化に気付き、何を考え、どのように治療につなげているのか」、診療看護師の視点から紹介したいと思います。

 

 

手掛かりは、すぐそばに

 

本連載の第2回「外来診察室での出来事」に登場したAさん。普段は明るくよくお話しされるのに、その日はいつもと違い、口数も少なく元気がないように感じました。お話を伺うと、腰椎圧迫骨折による痛みで、日常生活もままならない状態であることが分かりました。このときは内服薬による副作用を疑い、検査と治療につなげています。

 

また、前回の第5回「感じない痛み、足元の落とし穴」のAさんは、長年糖尿病を患い、内服薬やインスリン治療を受けていたにもかかわらず、血糖マネジメントはなかなか安定しませんでした。診察時にいつもサンダルのような簡易な靴を履いて

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