連載

2026.01

【第7回】「健診」や「人間ドック」の結果を解釈する

肺がん検診について

胸部レントゲン(X線)検査と胸部CT検査

 

日本では、肺がんは年間約12万人が診断され、大腸がんに次いで多いがんです。年間約7.5万人が亡くなり、がん死亡の原因として上位の疾患でもあります。罹患率は40代から増え、高齢になるほど高くなります。また、喫煙との関連が強く、喫煙量や期間が長いほど発症リスクが高まります。

 

健康診断の肺がん検診では、一般的に胸部レントゲン検査が行われます。簡便で安価、被ばく量も少なく、肺炎や肺結核、肺がん、心肥大などの異常を確認できますが、小さな病変や心臓の陰に隠れた異常は見つけにくいという限界があります。

 

一方、胸部CT検査は、レントゲンでは見逃しやすい小さな結節や初期の肺がんの発見に優れています。放射線量を大幅に抑えた低線量CT検査が勧められ、現在は主に人間ドックで行われています。それでも、レントゲンより被ばく量は多く、過剰診断の可能性もあるため、メリットとデメリットの検討が必要です。

 

2025年4月、国立がん研究センターは新たな肺がん検診ガイドラインを発表し、喫煙指数<sp

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