連載

2026.02

【第5回】低山登山へのいざない

早春の藤原岳

藤原岳に咲く福寿草

 

雪が雨に変わる雨水のころ、七十二候で3月上旬は〝草木萌動(そうもくめばえいずる)〟に当たります。雪解け水が大地を潤し、眠っていた植物が目覚め始める季節。山では冬枯れした枝に新芽の膨らみを見つけたり、落ち葉の間から若芽が顔をのぞかせていたり。中でも冬の間、寂しかった斜面にいち早く色を差してくれるのが「福寿草(フクジュソウ)」です。鮮やかな黄色い花が春の訪れを感じさせてくれます。日の光に敏感で、日が陰ると花を閉じてしまいます。これは、蜜を持たない福寿草が花の温度を保ち、昆虫を引き寄せるためです。開花時期は3月から4月初旬頃で、写真は三重県いなべ市北部に位置する藤原岳(ふじわらだけ・1140m)で撮影しました。藤原岳は福寿草やセツブンソウ、ユキワリソウなど早春の草花で彩られ、花の名山として人気です。

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