連載

2026.02

【第8回】「健診」や「人間ドック」の結果を解釈する

腹部超音波検査(腹部エコー)

腹部エコーとは

腹部エコーは、皮膚にゼリーを塗布し、機械を体表に当てて、腹部臓器に異常がないかを観察する検査です。痛みや放射線被ばくがなく、安全性の高い検査として広く行われています。リアルタイムで臓器の状態を画像として確認でき、CT検査やMRI検査と比べて費用が比較的安価である点も利点です。

 

一方で、検査結果が検査者の技量に左右されやすいことや、消化管内のガス、肥満による脂肪の影響で、臓器の評価が難しくなる場合がある点が短所として挙げられます。

 

 

検査で確認する主な臓器とよく見られる所見

 

 

【肝臓】

肥満や糖尿病、飲酒などを原因とする脂肪肝がよく見られます。脂肪肝炎を経て、肝硬変や肝細胞がんへ進行する場合もあるため、生活習慣の改善や、必要に応じた医療機関の受診が重要です。

肝嚢胞(のうほう)は液体が貯留した袋状の病変で、多くが無

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