夏はレジャーの季節。暑い屋外で過ごす機会が多くなります。 レジャーを楽しむ際の注意点や、あると役立つ持ち物について、 数胴美穂子先生に紹介していただきました。

数胴 美穂子

すどう みほこ

独立行政法人　 国立病院機構三重病院　看護部　 日本糖尿病療養指導士

この記事の内容

はじめに

今年も暑い夏がやってきました。夏のレジャーの予定はありますか？　夏のレジャーといえば、自然を楽しんだり、屋外で会食したりなど、楽しい機会が増えますね。

しかし、糖尿病のある方からは、「キャンプで熱中症になった」「海水浴中の低血糖が心配」「旅行のときにインスリンはどうやって持って行けばいいの？」などの心配の声がよく聞かれます。ここでは、夏のレジャーの心配事別の対策と、レジャー別の注意点を紹介します。

心配事別の対策

❶熱中症

熱中症とは、汗をかくことで体から水分や塩分が失われて脱水になったり、体温を調整する役割のある汗が出ないことで体温が上昇し、臓器障害を起こしたりする状態をいいます。

糖尿病のある方は、熱中症になりやすいといえます。なぜなら、血糖値が高いと尿が多くなるので脱水になりや

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