特別企画

2025.08

アルコール体質などから見たお酒との付き合い方

近年のアルコール摂取に関する考え方

 

かつて少量の飲酒は病気のリスクを軽減して長生きできるという学説もあり、「酒は百薬の長」とも言われました。しかし、現在こうした説は少しずつ否定されてきています。糖尿病に関しても、日本では痩せ型男性(BMI〈体格指数〉22以下)の中等量飲酒や、1回当たりの大量摂取が糖尿病の発症リスクを押し上げるという研究報告が相次いでいます。また、心血管疾患やがん、脳萎縮など少量の飲酒からリスクが増える病気もあるため、「飲まない、または極力減らす」ことが最も安全だという考え方が医療保健関係者を中心に広がってきています。

 

とはいえ、わたしは「人間はどうやったらアルコールとうまく付き合っていけるのか」を研究してきました。アルコールのリスクをどれくらい受け入れて人生を過ごすのかは、個々人の価値観や健康観などによって異なります。

 

 

健康に配慮した飲酒に関するガイドライン

 

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