糖尿病があっても事前の準備や備えがあれば、海外旅行を楽しむことができます。 秋山滋男先生に薬の持ち込み方や携行品などについて教えていただきました。

秋山 滋男

あきやま しげお

昭和薬科大学　 臨床薬学教育研究センター 応用薬物治療部門 教授

この記事の内容

2023年5月8日より、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが、季節性インフルエンザと同様の5類感染症に変更となりました。それに伴い、訪日観光客数および出国日本人数も増加し、24年の出国日本人数は1301万人とコロナ禍の約5倍に増加しました。秋は海外旅行のベストシーズンです。本項では、糖尿病のある方でも海外旅行を不安なく満喫できるように、海外旅行をするときのポイントを紹介します。

事前の準備

個人旅行あるいは団体旅行（添乗員の有無）によっても、準備が異なります。個人旅行の場合は、すべて自分自身で確認し用意する必要があります。一方で、団体旅行の場合は、旅行会社のサポートが得られる場合が多いです。共通するのは、旅行スケジュールは無理のないよう、余裕のある計画にすることです。

医薬品について

服用している薬がある場合、原則、薬は海外への持ち込みは可能ですが、持ち込みの申請が必要な場合や持ち

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