特別企画

2025.11

「筋肉の質」がカギ ~量だけではなく筋肉の〝中身〟を意識した健康づくり~

はじめに

 

2010年以降、加齢に伴う筋肉の減少や筋力が低下した状態を指す「サルコペニア」という用語が医療の現場で広まり、現在では多くの医療関係者に知られるようになってきました。

 

これは、サルコペニアが病気をもつ方の多くにみられ、治療の結果にも影響することが分かってきたためです。そのような中で、サルコペニアの研究で注目されているキーワードの一つが「筋肉の質」です。

 

これまでサルコペニアの診断では、筋肉の「量(筋量)」や「力(筋力)」が主に評価されてきましたが、近年ではこれらに加えて、「質(筋質)」も重要とされ、筋肉の第3の指標となっています(図1)。

 

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