特別企画1

2025.12

2型糖尿病の新しい分類(サブタイプ)

はじめに

 

糖尿病をもつ方は、糖尿病の発症様式(発症時の症状の有無、急性か緩徐か)、リスク因子(糖尿病の起こり方に影響を与える因子、年齢、肥満や痩せなど)、病態(インスリン低下、あるいはインスリン作用の不足かなど)、合併症や併存症の起こり方(神経症、腎臓病、眼症、心臓血管病、がんなど)、治療反応性(血糖降下薬の効きやすさ)などが個々に異なるため、これらすべてを考慮しながら最適な医療を行うことが望まれます。これを糖尿病の個別化医療と呼びます(1)

 

糖尿病を複数のグループに分類して、それぞれに適切な治療を適用する方法もあります。その方法の一つに、クラスター分類があります。クラスター(cluster)とは、人工知能の手法、機械学習で用いられる用語で、群れ、固まりを指します(「大辞林」三省堂)。クラスターは、データの数学的類似性に基づいてグループ分けがされるもので、既存の分類と異なる視点で個人や問題を細分化してアプローチができるため、医療分野でも注目されています。

 

本稿では、糖尿病のクラスター分類の日常診療における

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