特集2

2025.04

糖尿病治療の新時代を切り開くiPS細胞による再生医療

はじめに

 

糖尿病は、体内で血糖値を調節するホルモン「インスリン」の分泌や作用が不足して、慢性的に高血糖となる病気です。糖尿病には主に1型と2型があります。1型糖尿病は自己免疫により、膵(すい)臓の膵島にある膵β(ベータ)細胞(インスリンを分泌する細胞)が破壊されることで、インスリンがほとんど分泌されなくなる病気です。若い世代で発症することが多いですが、どの年齢でも発症する可能性があります。一方、2型糖尿病は、インスリンの分泌不足と作用の低下(インスリン抵抗性)が原因で、中高年や肥満の人に多く見られます(図1)。

 

<img class="wp-image-2120 size-full" src="https://sakaeweb.jp/wp-content/uploads/2025/04/2504_特集2_図1

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