連載

2024.07

【最終回】いつまでも健口生活

オーラルフレイルの新しい評価法について

オーラルフレイルは、「口に関するささいな衰えを放置したり、適切な対応を行わないままにしたりすることで口の機能低下が生じ、食べる機能の障害、さらには心身の機能低下にまでつながる負の連鎖に対して警鐘を鳴らす概念」とされてきました。

 

このたび、日本老年歯科医学会、日本老年医学会、日本サルコペニア・フレイル学会の3学会から「オーラルフレイルに関する3学会合同ステートメント」が公表され、オーラルフレイルの概念と定義について従来よりも分かりやすく示されました(表1)。また、口腔(こうくう)機能を含む健康な状態(いわゆる「健口」)からオーラルフレイルが進み、フレイル、サルコペニア(加齢に伴う筋力低下)、低栄養にいたるまでの推移が概念図としてまとめられました(図)。

 

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