連載

2024.07

【第5回】わたしたち臨床検査技師です!

患者さんの治療や生活をバックアップ!

皆さま、初めまして。わたしは、血液透析を主とする、入院施設のないクリニック(以下、当院)に勤務している臨床検査技師です。

当院の透析患者数は214人、患者さんの平均年齢は69・5歳、平均透析年数は7・2年(最長31年)です。血液透析の他にも、腎臓内科、糖尿病内科、一般内科・外科外来を併設しています。

 

糖尿病により腎機能が低下することを糖尿病性腎症といいますが、透析導入となる原疾患の第1位であり、透析患者さん全体の4割を占めています。当院でも48%の透析患者さんが、糖尿病性腎症を原疾患として透析導入に至っています。

 

 

血液透析室では会話を大切に

 

わたしは、心電図、各種超音波検査(心臓、腹部、頸部、血管など)、ABI(足の動脈硬化の検査)、血液・細菌培養検査(外注委託)などを行っています。

 

透析患者さんは特に動脈硬化により血管の狭窄(きょうさく)や脆弱(ぜいじゃく)が起こり、心筋梗塞になりやすくなります。狭心症や下肢の末梢動脈疾患などの症状が表れることもあります。そのため、月2回の血液検査や食事・運動・薬物療法により予防に努めています。心電図・心臓超音波検査を年1回は実施し、早期治療につなげています。

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