連載

2026.08

【第24回】カフェから見える風景

聴くことで見えてくる 「例外」の世界

こんにちは。IDDM Caffeです。

 

今回は父の言葉をきっかけに、この店の役割について感じたことをつづっていきます。

 

幼い頃、父はいつもわたしに「おまえは観音様の生まれ変わりや」と言っていました。人前で言うこともあり「恥ずかしいからやめてよ」と思った記憶しかありません。当時はあまり深く考えず、「愛しのわが子よ!」くらいの意味だと思っていました。

 

父が他界してから10年以上がたち、このカフェを始めて、ふと「なぜ観音様だったのだろう。観音様ってどんな存在なのだろう」と思い出し、インターネットで検索してみました。そこで、観音様が「人の声を聴く存在」だと知ったのです。もしかしたら父は「おまえは観音様のような子」ではなく、「観音様のように人の話を聴ける人になりなさい」と言っていたのではないかと、いまさらながら感じました。もう父の真意を確かめることはできませんし、わたしの勝手な解釈かもしれません。けれど、父の言葉はわたしの支えであり、今も胸に響いています。

 

当店には、一般的な枠からちょっと外れた「例外」の方も多く来られます。非常に多いインスリン量を必要

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