特別企画

2026.03

行動経済学からみる糖尿病との付き合い方

行動経済学って何だ

──人間は自分に損になることをしてしまう?

 

皆さんの中には、「行動経済学」という言葉を耳にしたことがある方もいらっしゃると思います。書店にも、一般向けのやさしい解説書が並ぶようになりました。なぜこれほど注目されるようになったのでしょうか? 行動経済学を学術的に説明しますと少し面倒なことになりますので、なぜ注目を集めるようになったのかを説明しましょう。それはズバリ、「人間の脳には妙な癖があって、自分が損になるような選択をしてしまうことがある」ということを科学的に証明した学問だからです。

 

従来の経済学では、「人間は自分の損になるようなことは絶対にしない」ということが大前提になっていました。当たり前です。自分の損になることをしていては、この世で生きていけないからです。時々、自分の損になるような選択をする場合が見受けられましたが、それは例外的な事故のようなものとして無視されていました。しかし、それは単なる例外ではなく、人間の脳が本来持っている性質によるものだということを科学的に証明したのが行動経済学です。

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