連載

2024.07

【第11回】フットケア

糖尿病外来やフットケア外来のフットケアについて詳しく知りたいです。

糖尿病がある人は神経障害や血流障害が生じると、ちょっとした足の傷でも治りにくくなったり、たこやうおのめなどができて痛みが出たりすることがあります。これまで本連載では、このような糖尿病が原因で起こる足病変について、予防のためのフットケアを解説してきました。今回は、これまでの本連載を復習しながら糖尿病外来のフットケア、フットケア外来について説明したいと思います。

 

糖尿病のある人の足のトラブルを予防し、守ることを目的としたフットケアは、医療機関によって異なりますが、糖尿病外来やフットケア外来などで行います。足潰瘍、足壊疽(えそ)などがあるハイリスク状態の場合は、糖尿病のチームに形成外科や皮膚科、循環器内科などの医師も加わって治療とケアをする医療機関もあります。

 

これまでの本連載でもお伝えしたように、糖尿病外来やフットケア外来では、足の観察と評価、爪切り、角質除去を行います。また、足の保湿や保護、足の健康を保つための日常生活での注意点や、セルフケアの方法が分かるように支援も行っています。このようなフットケアについては、一定条件を満たしている場合に「糖尿病合併症管理料」という診療報酬を算定することがあります。

 

糖尿病合併症管理料は、糖尿病足病変のハイリスク要因のある患者さんに対して、医師あるいは医師の指示のもとに看

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