連載

2026.06

【第2回】いつまでも健口生活

「オーラルフレイル」って何でしょう?

8020運動は、1989年に国の施策となり、2000年には8020推進財団が設立されて官産学と歯科医師会が一体となって全国に広げました。24年の調査では、8020達成者(80歳で20本以上の歯が残っている人の割合)は61・5%となり、前回の調査結果(22年)を上回りました。しかし、19年「国民健康・栄養調査」における高齢者の口腔(こうくう)機能の状況は、70歳以上の咀嚼(そしゃく)状況について、「噛(か)めない食べ物が多い」「一部噛めない食べ物がある」者の割合が、それぞれ6・1%、29・8%でした。また、食べ方や食事中の様子では「半年前に比べて硬いものが食べにくくなった」が36・6%、「口の渇きが気になる」「お茶や汁ものなどでむせることがある」がそれぞれ25・7%と27・2%でした。これにより、「歯を残す」こととあわせて「食べるための口のはたらき(口腔機能)」の重要性が注目されるようになり、広く国民の皆さんへの啓発が必要と考えられるようになりました。

 

14年、日本老年医学会から虚弱(frailty)を意味する英語の訳語として、加齢とともに体力と気力が低下した状態を指す「フレイル」という概念が提唱されました。さらに15年1月、「栄養(食/歯科口腔)からみた虚弱」として「オーラルフレイル」の概念が示され、

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