連載

2026.08

【第1回】いつまでも健口生活

加齢による自然な変化か、それとも重大な病気のサインか

わたしたちは年齢を重ねるにつれ、体にさまざまな変化を感じるようになります。体の不調に対して「もう年だから仕方がない」と、諦めてはいませんか?

 

お口の不調にも「老化(加齢による自然な変化)」と、「病気(見逃してはいけない重大なサイン)」の2種類があります。この違いを正しく見極めることは、単に寿命を延ばすだけではなく、最後まで自分らしく元気に過ごすための「健康寿命」を延ばす大きな鍵となります。今回は、お口の不調を例に、健康寿命について考えたいと思います。

 

 

●味覚の変化

 

 

「最近、料理の味付けが物足りない」「何を食べても味が薄く感じる」といった変化は、高齢になると、舌の表面にある味を感じるセンサー「味蕾(みらい)」の数が減少するためで、ある程度は老化現象として起こり得ることです。面白いことに、老化で味覚が鈍くなっても「甘み」に対する嗜好(しこう)は晩年まで残りやすいと言われています。子どもの頃から親しんできた甘いものに安心感を覚えるのは、こころの健康にはよいことですが、食べす

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