特別企画1

2026.04

肥満とスティグマについて

肥満症の原因とは?

 

 

「特集1 肥満症と糖尿病の関係とその治療薬」でも解説があったように、BMI(体格指数)25以上で体脂肪が過剰に蓄積した状態は「肥満」と呼ばれます。さらに、これに健康障害が合併する場合には「肥満症」と呼ばれ、疾患として医学的な減量治療が勧められます(図1)。実際、適切な体重管理によって、多くの健康障害が改善することが知られています。

では、そもそも肥満はどのようなことが原因で起こるのでしょうか。食べすぎや運動不足といった生活習慣は確かに重要な要因であり、生活習慣の改善は肥満の軽減に役立ちます。しかし、肥満の原因はそれだけではありません。わたしたちは両親から遺伝的な体質を受け継ぎますが、近年の研究により、肥満にはこうした遺伝的要因が大きく影響することが明らかになっています。さらに、減量時に体重を維持しようとする体のはたらき(生理的要因)や住んでいる地域などの社会的要因、行動要因などさまざまな要因が複合的に関わることが分かっています(図2)。

このように、肥満の成り立ちには多くの要素が関わっています。生活習慣は個人の努力で改善できる部分もありますが、遺

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