特別企画2

2026.04

女性の低体重や低栄養

はじめに

 

 

体重や栄養と健康の問題と聞くと、多くの人は「肥満(太りすぎ)」を思い浮かべるかもしれません。実際、肥満は2型糖尿病や高血圧、脂質異常症をはじめ、さまざまな健康障害と深く関係しています。そのため、これまでの医療や健康づくりに向けた取り組みでは、肥満対策に重点が置かれてきました。

一方で近年、BMI(体格指数)が18・5未満の「低体重(痩せすぎ)」や、エネルギーやたんぱく質、ビタミンなどの栄養素が慢性的に不足する「低栄養」が健康に悪影響を及ぼすことも知られてきました。特に高齢者では、後述するサルコペニアを招き、結果として健康寿命の短縮につながるリスクが高まることが問題となっています。

このように「低体重」や「低栄養」は、高齢者の医療現場では重要な課題として認識されています。しかし、日本では若い女性の「低体重」や「低栄養」が多くみられる現状があり、さまざまな健康障害につながることが懸念されています。

本稿では、「低体重」や「低栄養」と健康についての問題を整理し、最近提唱された「女性の低体重/低栄養症候群」という新しい疾患概念につい

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