特別企画

2026.08

高齢者の安全な糖尿病治療薬~注意するポイント~

高齢者糖尿病の特徴と治療の考え方

 

 

近年、糖尿病のある方の中で、高齢者の割合が増えています。高齢になると、インスリンの分泌やはたらきが変化し、血糖値の変動も個人差が大きくなります。若い頃と比べて筋肉量が減少し、身体活動量が低下することで血糖の利用効率も変化します。また、食事の摂取量や食事時間が不規則になることも少なくありません。さらに、加齢に伴い食欲の低下や嗜好(しこう)の変化が生じ、これが血糖マネジメントに影響を与えることもあります。

 

高齢者では身体機能(視力、聴覚、手指機能、嚥下〈えんげ〉障害など)や認知機能、生活環境、持病の有無などが人それぞれであることから、同じ治療を一律に行うことはできません。生活環境では、一人暮らしの方と家族と同居している方とでは、服薬管理や低血糖時の対応のしやすさなどが大きく異なります。また、介護サービスを利用しているかどうかによっても、治療の実行可能性は変わってきます。

 

加えて、多剤併用、処方の複雑さ、うつ状態、治療への理解低下、自己判断による服薬中断、主観

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